DTFプリントってなに?

🔵 DTFプリントとは?

DTF(Direct To Film)プリントとは、特殊なフィルムにインクを印刷し、粉状の接着剤(ホットメルトパウダー)をふりかけて熱処理し、それをTシャツなどの布地に熱プレスで転写するプリント方式です。

「直接Tシャツにプリントする」のではなく、「一度フィルムに印刷してから貼り付ける」点が大きな特徴です。


🧪 DTFプリントの工程

  1. デザインをDTF対応プリンターで透明フィルムに印刷(白引きあり)

  2. 印刷したフィルムにホットメルトパウダーをまぶす

  3. ヒーターで粉を溶かして乾燥・固着させる

  4. 完成した転写フィルムをTシャツにあててプレス機で熱転写(約130〜160℃)

  5. フィルムを冷ましてから剥がす(コールドピール or ホットピール)


✅ DTFプリントのメリット

メリット 説明
🎨 フルカラー対応 写真やグラデーションも綺麗に再現可能。
👕 幅広い素材に対応 綿、ポリエステル、ナイロンなどに転写可能。
🔁 少ロット・1枚からOK 製版不要なので1枚から制作可能。
💪 耐久性が高い 洗濯にも比較的強く、剥がれにくい。
💼 在庫管理が楽 転写フィルムを作り置きでき、注文に応じて後から転写できる。

⚠️ DTFプリントのデメリット・注意点

デメリット 説明
✋ 手触りがやや硬い 印刷部分に厚みとハリが出るため、ややシート感がある。
🖨 専用機材が必要 一般的なプリンターでは対応できず、DTF用プリンター・加熱機・プレス機が必要。
🎯 細かいカス取り不要だが… 周囲に余白が出ることがあるため、背景処理に注意が必要。
🌡 環境管理が必要 湿度・温度の影響で仕上がりに差が出ることがある。

🎯 DTFプリントはこんな用途におすすめ!

  • 1枚から注文できるオリジナルTシャツ制作

  • フォトTシャツやキャラクターグッズ

  • ポリエステル系ユニフォームやブルゾン

  • プロモーション用の多品種小ロットアイテム


🆚 他のプリント方式との比較

項目 DTF シルクスクリーン インクジェット(DTG) アイロン転写
初期費用 ◎低い △製版が必要 △専用機が高価 ◎低い
少ロット対応 △非効率
色数制限 なし あり なし あり
洗濯耐性
手触り △厚め ◎柔らかい ◎柔らかい △厚い

💡 補足:DTFプリントの「白引き」について

DTFプリントでは、デザインの下に白インクを敷く(=白引き)工程があります。これにより、濃色のTシャツにも色が沈まず鮮やかに仕上がります。


✍️ 業者向けのポイント

  • DTFプリントは在庫リスクが低いため、EC受注生産との相性が良い

  • 転写フィルムを外注して、社内で熱プレスだけ行う方法もアリ

  • 白引き・余白処理のノウハウがリピート品質に直結する

村井雄大

村井雄大

東京巧版社 村井雄大

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