こんにちは!
最近弊社には、居酒屋・料亭・バーといった飲食店のお客様からコースター制作のご依頼をいただく機会が増えてきました。お酒や料理の世界観を大切にするこれらの店舗では、提供するサービスだけでなく、“テーブルの上にあるものすべて”でおもてなしを表現しようとするこだわりを強く感じます。
今回のブログでは、弊社が手がけた活版印刷によるコースター制作事例をご紹介しながら、なぜ今、活版印刷のコースターが選ばれているのか、その魅力や制作のポイントについてお伝えします。
なぜ今、活版印刷のコースターが注目されているのか?
活版印刷(Letterpress)は、活字や版を使って紙に直接圧をかける印刷技術で、明治〜昭和初期の日本では主流の印刷方式でした。現在ではオフセット印刷やオンデマンド印刷が主流となる中で、あえてこの“レトロでアナログな技法”を選ぶ店舗様が増えているのです。
その理由は以下のような点にあります:
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立体感と触感による「記憶に残るデザイン」
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インクなしでも美しく仕上がる空押し表現
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一枚一枚に個体差が生まれるクラフト感
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SNS映えする独特の雰囲気
特に、テーブルの上に置かれるコースターは、お客様が最初に触れる「紙アイテム」。ブランドやお店の世界観を一瞬で伝える“静かな広告媒体”とも言えます。
制作事例1:厳選和牛・最高級米×ソムリエ厳選ワイン/お米と和牛なか武 様
銀座の中心に佇む大人の隠れ家として、落ち着いたひとときをご提供する【お米と和牛 なか武】様からは、「店名ロゴを使ったシンプルな活版コースターを作りたい」というご相談をいただきました。
使用した紙は、コースターに最適な厚みのある高級コットン紙。オリジナルロゴを活版印刷で表現し、お店の雰囲気とマッチした静かで美しい演出が生まれました。まさに“何も語らず、すべてを語る”ような佇まいです。
「お客様が手に取った瞬間、“このコースターすごく素敵ですね”と言ってくれるんです」と、嬉しいお声もいただきました。
制作事例2:沖縄ダイニング/アシビナー 様
北千住駅東口から少し離れた場所にある「夜中のねりかな」様より少し高級感のあるコースターを作りたいとご依頼いただきました。
ヒアリングの結果、選んだ素材は絹目エンボスコースター専用紙。
お店のロゴでもある沖縄といえばシーサーが描かれたロゴモチーフにしたもので、こちらも墨色のインクにてシックな印象に仕上げました。
こちらのコースターは、お客様が「持ち帰りたい」と言ってくださることも多いそうですよ!
お店の印象を左右する「小さなこだわり」を、印刷で形に
コースターは、ただの敷物ではありません。飲み物の下にさりげなく置かれるその一枚が、お客様の体験価値を何倍にも引き上げる可能性を秘めています。
活版印刷は、一枚一枚に“個性”が宿る印刷方法。お店のこだわりや世界観を、手のひらサイズで表現するにはぴったりの技術です。
「印刷を通して、お店の価値を伝えたい」
そんな思いをお持ちの飲食店様、ぜひ一度ご相談ください。